村田工務店 Webサイトはこちら
リノベーションとは
住まいを生まれ変わらせる
リノベーション
「古くなった家をどうにかしたい」と思ったとき、選択肢のひとつになるのがリノベーションです。
木造住宅が中心だった日本では、建物の老朽化や地震などの影響から、欧米に比べ新築を好む傾向が強いようです。一方で古い建物を残したいと考え、リノベーションやリフォームを選ぶ人も増えています。
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」という国の事業があり、条件を満たせば補助金を受けることができ、
リノベーションは今後ますます増えていくと予想されます。
この記事では、リノベーションの意味やリフォームとの違い、メリットやデメリットなどをお伝えします。
リノベーションの意味
リノベーションとは、古くなった住宅を今の生活に合ったものによみがえらせることです。耐震補強工事や断熱改修工事で住宅の性能を高めることや、間取りや内装・外装を変えることもできます。快適な暮らしを実現するために行う住宅の大規模改修工事です。
リノベーションとリフォームの違い
建築後、時間が経つにつれ、家は老朽化していきます。そこでリフォームやリノベーションを検討することになりますが、その違いとは何でしょうか?
実は明確な定義がありませんリフォームとリノベーションという言葉に明確な定義はなく、あいまいなまま使われているのが現状です。したがって、どちらの言葉を使っても誤りではないのですが、一般に工事の内容や規模によって、小規模な改修工事をリフォーム、大規模な改良工事をリノベーション、と呼んでいます。
【リフォーム】
- ・小規模な改修工事
- ・古くなった住宅や設備などを元の状態に戻すこと。原状回復
- ・不具合への対処。部分的・限定的な工事
- ・クロスの張り替え、外壁の塗り替え、キッチン・浴室・トイレ等の交換・修繕、など
【リノベーション】
- ・大規模な改良工事
- ・古くなった住宅や設備などを新しくし、新しい価値を与えること
- ・居住性能や機能性をアップする包括的な改修
- ・間取りの変更、内外装のデザイン変更、耐震性や断熱性の向上、など
リフォームは、古くなった設備や故障に対処するため、部分的・限定的な工事にとどまる場合が多いです。一方、リノベーションは、現在のライフスタイルに合わせて住まい全体を考え、デザインや性能を抜本的に変更するため、リフォームと比べると大がかりな工事になります。
最近では、表面的な改修工事ではなく、構造体だけを残してすべての内装を取り払い、間取りの変更や給排水管の交換、耐震補強工事や断熱改修工事などを行う「フルリノベーション」が注目されています。
村田工務店における定義
村田工務店では、工事の規模により、以下のように定義をしています。
【リフォーム】
- ・小規模改修工事 通常1000万円以内
- ・クロスの張り替え、床の張り替え、外壁の塗り替えなど
- ・キッチン・浴室・トイレの交換など
【リノベーション】
- ・大規模改良工事 通常1000万円以上
- ・耐震補強工事、断熱改修工事、基礎工事など
- ・間取りの変更、内外装のデザイン変更など
村田工務店では、新築で培った技術と経験をもとに、部分的なリフォーム工事から大規模なフルリノベーションまで対応いたします。築111年の住宅のリノベーションでは、構造体のみを残したスケルトン状態で家を持ち上げ、基礎工事から行いました。
DIY・建て替えとの違い
DIY
【ディー・アイ・ワイ】
DIYとは「Do it yourself」の略語で、身の回りのものを自分で作ったり、修理したりすることをいいます。「セルフリノベーション」もDIYの一つ。自分の好みに合わせて作業でき、費用も抑えられますが、電気やガス、水道などの設備に手を加えるのは危険です。構造はプロにまかせ、棚をつくる、壁を塗るなど、無理のない範囲で行いましょう。施工会社に、自分でできることはないか相談してみるとよいでしょう。
建て替え
【リビルディング】
建て替えは、建物を解体してから新しく住宅を建てることをいいます。全く新しい建物をつくるので、新築と同じです。もとの建物の構造体(枠組み)を利用するリノベーションとは異なります。
リフォームや建て替えとの
違いを比較
建物の規模や工事の内容によって費用が変わるため、単純に費用だけを比較することはあまり意味がありません。一般的にリノベーションのほうが建て替えより安くなることが多いですが、大規模な工事の場合、新築と同程度かそれ以上の金額になることもあります。また、リノベーションでは構造体は古い物件のままなので、築年数は変わりません。工事の目的や何を重視するのかを考え、ふさわしい方法を選びましょう。
建て替え | リフォーム | リノベーション | |
---|---|---|---|
費用 | 新築と同様 | 規模や工事内容による 1000万円以内(当社の場合) |
規模や工事内容による 1000万円以上(当社の場合) |
築年数 | 新築 | 変わらない | 変わらない |
間取り | 自由 | 変わらない | 制約はあるが変更可能 |
見た目 | 自由 | 主に内観のみ変更 | 内観変更 工事規模により外観も変更可能 |
リノベーションの
メリット・デメリット
リノベーションを考えるとき、メリットにばかり目がいきがちですが、良いことばかりとは限りません。どのようなメリットとデメリットがあるのか把握しましょう。
リノベーションのメリット
建て替えよりもコストを
抑えることができる
建て替えの場合、建物の解体と新築費用が必要になります。そのため一般的にリノベーションのほうが建て替えよりもコストを抑えることができます。ただし、フルリノベーションになると、改修規模や工事内容によっては、建て替えと同程度かそれ以上に費用がかかる場合もあります。
間取りを変えられる
リフォームでは部分的な改修にとどまり、大規模な改修を行うことは少ないため、間取りを変えることができません。リノベーションでは、現在の生活に合わせて新しく間取りを考えます。構造上の制約はありますが、希望に合わせて間取りを変更できます。
再建築不可の物件でも利用できる
中古住宅の中には、建て替えできない物件があります。建築基準法による接道義務(原則として幅4m以上の道路に2m以上土地が接していなければならない)を満たしていないと、建て替えができません。しかし、このような場合でも、建物の構造をそのまま利用するリノベーションならば、建築確認申請が不要となり改修工事が可能です。ただし、全体の半分以上という大規模な修繕や模様替えを行う場合は、建築確認申請が必要で工事できないことがあります。まずは、リノベーション施工業者や自治体などに相談しましょう。
固定資産税が変わらない
建築確認申請を行う必要がなければ、基本的に固定資産税は上がりません。一般的なリフォームの多くは建築確認が不要です。ただし、構造部の変更や増築を伴う工事など、大規模な工事を行う場合、建築確認申請が必要となり、固定資産税が上がる可能性があります。不明点はリノベーション施工業者や自治体に問い合わせるとよいでしょう。
古民家を再生できる
古い建物には趣や味わいがあり、今の建物にはない魅力があります。古い建物の姿を残しながら、現代の生活に合った住宅に変えることができるのがリノベーションの魅力です。今後、日本でも欧米のように、家の資産価値を高めるリノベーションが増えていくと期待されます。
リノベーションのデメリット
工事に時間がかかる
部分的な工事にとどまるリフォームに比べ、間取りを変えるなど大がかりなリノベーションは、工事期間が長くなります。工事内容によって、建て替えより時間がかかる場合もあります。
構造上の制約がある
リノベーションでは建物の主要構造を利用するので、構造によっては間取りや内装を希望どおりにできない場合があります。また、建物の主要構造自体は古いままとなります。
住宅性能の問題
家が建てられた時期によっては、耐震性に不安が残ります。耐震基準が制定される前に建てられた家もあるでしょう。また、古い住宅では断熱性がよくないことも多いです。必要に応じて、耐震補強工事や断熱改修工事を行うとよいでしょう。
一定の費用が必要
費用を抑えようとリノベーションを選んでも、工事内容によっては建て替えとあまり変わらないことがあります。シロアリ被害や腐食などで補修が必要になると費用は増えます。耐震補強工事や断熱改修工事を行うと、さらに費用がかかります。工事の間、仮住まいをする場合は、その間の家賃なども必要です。
こんな方におすすめ
リノベーションの特徴、メリットやデメリットを理解した上で、リフォームや建て替えと比較し、自分に合った工事を選んでください。次のような方は、一度リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか?
- ●道路などの問題で再建築不可となり、建て替えできない人
- ●家への思い入れが強い人
- ●築100年をこえるような古い家を残したい人
- ●大きな柱や梁など立派な材料を活かしたい人
- ●代々受け継がれてきた家をなくしたくない人
村田工務店が手がけるリノベーションについては、こちらをご覧ください。
リノベーション物件の個別見学会も行っています。お気軽にお問い合わせください。